男性不妊治療について

人工授精

人工授精とは、男性から射精された精子を、細いチューブを使って、
女性の子宮腔内に人工的に入れて妊娠を望むという方法です。

 

人工授精がおこなわれる際にもっとも多いケースは、
精子減少症や精子無力症で、精子に障害がある場合です。

 

他には、尿道下裂、陰茎屈曲、膣の狭窄のために性交障害になる場合、腔痙學、
勃起力不全、インポテンツ、極端な早漏や遅漏などの射精障害。

 

女性側の頚管粘液分泌不全や頚管粘液がほとんどない場合や、 子宮頚管の狭窄や
強度の子宮後屈、前屈などで精子が子宮内の上昇を妨げられる場合。

 

その他、これといった原因が特定できない機能性不妊や、
長年いろいろな治療を試みたけれど妊娠に至らないという場合におこないます。

 

人工授精の場合には運動性のよい優秀な精子だけを選んで注入する方法を回収し、
妊娠率の上昇をはかります。
優秀な精子の回収方法には、遠心分離法、スイムアップ法、パーコール法があります。

 

遠心分離法とは、精液に約3倍量の培養液を加え、よく混ぜ、遠心分離をします。
そうすると授精を妨げる物質が上ずみ液となり、精子だけが下に沈みます。
こうして濃い精子の液を用います。

 

スイムアップ法とは、遠心分離法によってできた濃い精液に培養液を注いで
30分間ほどおくことによって、上のほうに元気な精子が浮遊してくるので
それを待ち受けて人工授精をおこないます。

 

パーコール法とは、試験管に少しずつ密度の異なるパーコール液を積み重ね、
精液を加え、遠心分離します。
こうすると精子の濃度が高まり、 運動率も向上するので妊娠率も上がると考えられます。

 

しかし人工授精での妊娠率はそれほど高くはないのが現状です。
だいたい6回〜10回程度試みて妊娠に至らなければ、次のステップに進むケースが多いでしょう。