男性不妊治療について

非配偶者間人工授精(AID)

第三者からの精子提供による人工授精のことを、非配偶者間人工授精といいます。
顕微授精などの生殖補助療法が進歩してきたため、原則的には、夫の精巣内に
まったく精子が認められない場合に限ります。

 

あらゆる治療をおこなっても妊娠が成立せず、
それでもどうしても妊娠を希望する場合におこなわれるものです。
授精方法自体はAIHと同じですが、ご主人の精子を使用しないわけですから、
宗教、倫理、法的な問題を多く含んでいます。

 

適応の条件としては、ご主人に絶対的な不妊原因がある場合です。
無精子症、絶対的精子減少症、精子死滅症、パイプカット後の回復が期待できない場合、
その他、ご主人に避けなければならない遺伝子がある場合、血液型の不適合、
手術・薬剤による射精 異常である場合などです。

 

夫と同じ血液型の男性から精子を提供していただきます。
精子提供者は、@精液所見が正常、A感染症の検査が陰性、
B家族に遺伝疾患がない、C血液型が確認されている、
D精子提供の同意書を提出している、の5条件を満たしているかたに限ります。

 

AIDによって生まれてきた子どもは、 法的にもそのご夫婦の正式な子です。
しかし実際はご主人の子ではないわけですから、 精神的な問題があります。
話し合いには十分時間をかけて、ご夫婦の意志を決定してください。