男性不妊治療について

非ホルモン療法

薬物療法には、内分泌系に作用するホルモン療法と、非ホルモン療法にわけられます。
非ホルモン療法に用いられる薬剤、およびその効果などをまとめてみました。

 

【ビタミンB12】
この製剤は、末梢神経障害の薬として用いられることが多いのですが、
男性不妊の薬としての有効性は、現在検討されているところのようです。
しかし、精巣の障害が軽度の場合には、有効性が高い傾向にあります。
精細管内の精細胞のDNA合成を促進して、乏精子症が改善するといわれています。

 

【ビタミンE】
ビタミンEは、精子の運動率や精子濃度を改善するといわれています。

 

【カリジノゲナーゼ(薬品名 カリクレイン)】
カリクレインは、肝臓や膵臓にある酵素で、血圧の調整などをしています。
カリクレインを内服すると、精巣の血流が増加するため精子濃度が増えたり、
精子のエネルギー代謝に関与して、精子の運動率がUPするといわれています。

 

【副腎皮質ステロイド】
抗精子抗体が精漿中や血漿中にある場合、
副腎皮質ステロイドを用いることがあります。
しかしステロイドは副作用が強いため、安易に用いられることはありません。

 

【抗菌剤】
膿精液症で前立腺炎がある場合に処方されます。
定期的に精液検査をし、精液中の白血球の数と、精子の運動率を調べ、
抗菌剤が有効かどうかを診断します。

 

【漢方薬 八味地黄丸(はちみじおうがん)】
下半身の脱力感や冷え、全身倦怠感に用いられます。
男性不妊では主に、精子数の増加作用があるとされていますが、
精子の運動率を改善するともいわれています。

 

【漢方薬 補中益気湯(ほちゅうえっきとう)】
低血圧、全体的に疲れやすく食欲がない、精力減退などの症状に用いられます。
男性不妊では主に、精子の運動率の改善作用があるとされています。

 

【漢方薬 牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)】
八味地黄丸に、牛膝と車前子を加えた漢方薬です。
利尿作用があるのえ、むくみがある場合に有効です。
主に、精子の数の増加作用があるといわれています。

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ホルモン療法
男性不妊治療のホルモン療法について解説しています。